羨ましい、から始まった
— アクリルバインダーのこと —
2023年12月、動画の投稿を始めました。
当時、バインダー貯金の投稿を眺めていると、韓国の方たちがきれいなバインダーを使っているのが目に入りました。透明で、光が当たると細かいラメがきらきらしている。日本では売っていないものでした。
羨ましい、とただ思っていました。
2024年の8月に、韓国の作家さんから初めて取り寄せました。ショップを始める前で、自分で使うためです。
届いた箱を開けたとき、想像していたよりずっときれいでした。軽くて、触り心地がよくて、角が手に当たっても痛くない。写真では分からなかった部分が、たくさんありました。
そのとき手に入ったのは2色だけでした。
それでも、いつか自分がお店を始めることがあったら、絶対にこのバインダーを使いたいと思いました。
そこから、メーカーを探しました。
国外の会社で、こちらから直接連絡を取るのは簡単ではありませんでした。人の手を借りて、少しずつやり取りを重ねて、ようやく仕入れさせていただけるようになりました。今もそのメーカーから届いています。
そのメーカーのバインダーは、柄がありません。繊細なラメが入っているだけの、無地の展開です。
2025年4月、ショップを始めました。
そのとき並べたアクリルバインダーは、6色でした。
そこから少しずつ、色を増やしてきました。
全部で23種類になりました。
もうひとつ、バインダー貯金を始めた頃からずっと憧れていたものがあります。
押し花がたくさん入ったバインダーです。
それをどうしてもアクリルで手に入れたくて、ずっと探していました。似たものはあっても、思い描いていたものにはなかなか出会えませんでした。
見つかったのは今年の夏です。
やっと見つけて、皆様にお届けできるようになりました。
なぜ23種類もあるのか、と聞かれることがあります。
色は絞ったほうが選ばれやすい、という話は知っています。選択肢が多すぎると人は決められなくなる、と。それはたぶん、正しいのだと思います。
それでも、たくさんの色から選んでほしいと思っています。
好きな色は、人それぞれ違うからです。ピンクが好きな人もいれば、青が好きな人も、緑の人も、白の人も、黒の人もいます。推しの色で揃えたい方もいます。
ピンクひとつとっても、王道のピンクもあれば、大人っぽいコーラルピンクもある。マットな質感のものも、押し花が入ったものもあります。
ほしい色が、ちゃんと手に入るお店にしたかったのだと思います。
The color you love
is not the color someone else loves.
もうひとつ、無地にこだわっている理由があります。
主役は、リフィルだからです。
バインダーはそれを収める器で、器が主張しすぎると中身が見えなくなります。だから柄は入れず、色と質感だけで選べるようにしています。
リフィルが透ける色もあれば、まったく透けない色もあります。少しだけ透けるのも、それはそれで可愛いと思っています。
同じリフィルでも、バインダーの色を変えると雰囲気が変わります。
先月まで白で使っていたものを、黒に入れ替えてみる。それだけで、まったく別の一冊のように見えます。中身は何ひとつ変えていないのに、新しい気持ちで始められる。
着せ替えができるのは、バインダーのいちばん楽しいところだと思っています。
羨ましい、から始まりました。
手に入らないものを、ただ眺めていた時期があります。今こうして23種類を並べられているのは、あのとき羨ましいと思ったからです。
あなたが最初に選んだ色は、何色でしたか。
そして次に開く一冊は、何色にしますか。
どれか一冊、ほしい色が見つかりますように。
— M'ay